角換わりの使えるテクニック事典!
プロ間で大流行している角換わり。毎日のようにプロの細かい工夫が試され、定跡が進化しています。
問題はその工夫があまりにも細かいためにアマチュアにわかりづらいこと。互いに手損して手を渡す手順など、その意味からして非常に難解です。
プロの角換わり研究のうち、アマチュアにも使えるようなエッセンスだけを取り出すことできないものか・・・。
それを実現したのが本書です。
現代角換わりの中で頻出する形を取り出し、その中で有効な手筋を多数紹介・解説しています。部分的な形を抜き出しているので応用範囲が広く、複雑な定跡手順を丸暗記するより、明らかに有用です。覚えたらすぐ実戦で使えることも魅力です。
特に角換わりならではの手筋、つまり角を敵陣に打ち込む、あるいは角を自陣に配置してそれを主軸に攻めるような形を多く扱っており、角の使い方だけでもこんなにたくさんあるのかと驚かされます。それに▲4五桂を絡めたり、端攻めを狙ったり、▲4八金・2九飛型のメリットを生かしたり、逆にデメリットを突いたり・・・。
本書を読めば角換わりを指す上でどのような手を狙っていけばいいか、どうすれば優勢に導くことができるのかが一目瞭然、すぐわかります。
ぜひ、日々の角換わりの実戦に生かしていただければ幸いです。
●目次
テーマ1 角換わりの駒組み1
テーマ2 角換わりの駒組み2
テーマ3 自陣角▲2八角
テーマ4 自陣角▲2六角
テーマ5 自陣角▲4六角
テーマ6 自陣角▲6六角
テーマ7 攻めの手筋▲4一角
テーマ8 攻めの手筋▲7二角
テーマ9 仕掛け▲4五銀
テーマ10 仕掛け▲4五桂
テーマ11 仕掛け▲4五歩
テーマ12 仕掛け引き飛車型
テーマ13 右四間飛車の強攻
テーマ14 端攻め
テーマ15 ▲6九飛の狙い
テーマ16 二枚銀の攻め
テーマ17 右玉対策地下鉄飛車
テーマ18 桂頭攻め▲7五歩
テーマ19 角換わり棒銀(1)
テーマ20 角換わり棒銀(2)
テーマ21 角換わり棒銀(3)
テーマ22 角換わり棒銀(4)
テーマ23 角換わり早繰り銀(1)
テーマ24 角換わり早繰り銀(2)
おさらい問題
●著者
真田圭一(さなだ・けいいち)
1972年10月6日生まれ、千葉県八千代市出身。
1985年6級で(故)松田茂役九段門。1992年4月四段。2005年3月七段。2016年10月八段。
1997年第10期竜王戦でタイトル初挑戦。1996年将棋大賞新人賞受賞。1999年から2003年まで将棋連盟理事を務めた。
著書に「初級者将棋上達の方程式 寄せの公式」(日本将棋連盟)、「わかる!勝てる!! 急戦矢倉」「激変する現代矢倉 ~▲3七銀戦法から藤井流早囲いまで~」「一問一答で身につく現代将棋の基本手筋432」「矢倉の新常識」(マイナビ出版)がある