今、相振りは角交換型がアツイ!
アマチュアには振り飛車党が多く、振り飛車党同士で対局すれば高確率で相振り飛車になります。
相振り飛車は以前に比べれば定跡が整備されてきたとはいえ、まだまだ複雑で、飛車を振る位置と囲いの種類だけで分類してみても、その場合の数はかなり多くなります。
そこでオススメしたいのが本書で解説されている角交換型相振り飛車です。
角を交換することで形を限定できますし、常に自分の土俵で戦うことができます。
角道オープン系の振り飛車が全盛の時代ですので、自分が望めばこの形にできることも大きな魅力です。
いざ、角交換相振り飛車の戦いに持ち込んでしまえば、あとはこの戦型の知識をたくさん持っている方が有利。その知識が本書に詰まっています。
特に、相居飛車の▲4八金・2九飛の形の優秀性が相振り飛車にも持ち込まれて▲6八金・8九飛型が現在の最先端になっている、という話などは非常に興味深いところです。
ぜひ本書で角交換相振り飛車の戦い方をマスターして、実戦で役立ててください。
●目次
序 章 角交換相振り飛車とは?
第1章 初手▲7八飛
第2章 3手目▲7五歩型相振り
第3章 新型角交換相振り
第4章 角道オープン四間相振り
第5章 中飛車左穴熊風相振り
第6章 先手三間飛車石田流
●著者
杉本昌隆(すぎもと・まさたか)
1968年11月13日生まれ 愛知県名古屋市出身
1980年6級で(故)板谷進九段門
1990年10月1日 四段
2019年2月22日 八段
本格派振り飛車党で、特に相振り飛車については棋界きっての研究家として知られている。地元の東海研修会では幹事を務めるなど、後進の育成にも力を注ぐ。
著書に「杉本流相振りのセンス」「相振り飛車の教科書」(以上日本将棋連盟)、「相振り革命」「新相振り革命」「相振り革命3」「相振り革命最先端」「相振りレボリューション」「杉本昌隆の振り飛車破り」「将棋・究極の勝ち方 入玉の極意」(以上マイナビ出版)「杉本流四間飛車の定跡」(創元社)、「杉本昌隆の振り飛車ナビゲーション」(NHK出版)などがある。