超実戦的次の一手
本書は「実戦的」であることに極限までこだわった新感覚の次の一手問題集です。
通常次の一手問題では、ある局面において自らを勝ちに導く妙手が一手だけ存在し、それ以外の手では悪くなる、あるいは負けになる、という形がほとんどです。
その一手は詰めろ逃れの詰めろだったり、大胆な大駒捨てだったり、打ち歩詰めを利用してのパズル的な一手だったりします。
しかし、考えてみれば実戦でそのような局面に出くわすことはまれではないでしょうか?
普通は局面の均衡を保つ手がほとんど。その中で少しだけ優勢にできる手がある局面が時々現れる程度です。
対局中はそのような候補手がだいたい2手か3手あり、そのどれかを選んで局面が進んでいきます。
本書はまさにこの実戦における指し手の選択をそのまま書籍で再現することを試みた画期的な一冊となります。
本書ではまず、勝ちに導く妙手が一手だけ存在する、というような問題はありません。60点、80点、100点といった良さそうな手が段階的に存在し、その中から最善手を見つけることを目的とします。
また、解説では全ての候補手に点数と、その点数になった理由が解説されています。
自分の選んだ手の点数の和によって、棋力判定ができるようになっています。
もちろん、出題する局面もすべて実戦で現れやすい、応用範囲の広い局面を選定しています。
とにかく実戦的であり、棋力アップに直結する内容であることにこだわった一冊です。
ぜひ手にとって棋力向上、勝率アップに役立ててください。