居飛穴+エルモ囲いで三間飛車を粉砕!
「三間飛車には5筋を突かずに居飛車穴熊」。
数年前まではこの呪文さえ知っていれば三間飛車に勝つことができました。少なくとも作戦負けになることはなかったと思います。
しかし、時代は変わりました。トマホークが登場したからです。
この画期的な作戦によって、5筋を突かない居飛車穴熊は壊滅に追い込まれました。
そうなると今度は居飛車側が考える番です。
5筋を突く居飛車穴熊で戦うことになったため、これまで封印されていた三間飛車の様々な戦法が復活し、現在三間飛車はプロ間でも振り飛車の主力戦法になりつつあります。
そして、日々三間飛車への対策に悩まされている方も多いのではないのでしょうか?
そこで福音となるのが本書です。
勢いに乗る三間飛車の各戦法、その全てに対して居飛車が有利になるような指し方を提示しています。
石田流、コーヤン流、相穴熊、下町流・・・。
居飛車穴熊でこれらをすべて粉砕した後、さらに追い打ちをかけるように現在流行の兆しを見せるelmo囲い急戦も紹介しています。
持久戦なら居飛車穴熊、急戦ならエルモ囲い。
どっちを選ぶかはあなた次第です。
本書を読めば相手が三間飛車にしてきた時点で「もらった」と思えることでしょう。
◎コンテンツ
第1章 居飛車穴熊VS三間飛車石田流
第2章 居飛車穴熊VSコーヤン流三間飛車
第3章 居飛車穴熊VS△5四歩型三間飛車
第4章 居飛車穴熊VS▲5六銀型三間飛車
第5章 エルモ囲い急戦
第6章 実戦編
◎著者
畠山鎮(はたけやま・まもる)
1969年6月3日生まれ。神奈川県出身
1984年 6級で森安正幸七段門
1989年10月1日 四段
1993年12月24日 五段
1999年4月27日 六段
2006年4月1日 七段
兄の畠山成幸とともに、将棋界唯一の双子棋士。1989年10月1日に二人同時にプロ入り(四段昇段)し、大きな話題となった。
第4期(1991年度)竜王戦ランキング戦5組優勝。第14期(2001年度)竜王戦ランキング戦2組で2位となり1組昇級。
関西奨励会幹事を長年(2001 ~ 2012年)務め、奨励会員に礼儀作法や生活態度について厳しく指導し、関西の若手棋士台頭の礎を築いた。弟子に斎藤慎太郎王座がいる。
著書に「横歩取りの教科書」(日本将棋連盟)、「これからの相矢倉」「すぐに使えてすぐ勝てる!将棋・振り飛車破りの基本」(マイナビ出版)がある。