実戦で「何をどう読めばいいか」を図解で解説!
みなさんは手を読んで、囲碁を打っていますか?
感覚でポンポン打っていくスタイルの方も多いのではないでしょうか?
逆にどこに打つか迷ってしまい、一手を打つのに時間がかかってしまう方も多いでしょうか?
囲碁には感覚で打つべき局面と知識だけで打てる局面、そして読みを入れて打つべき局面があります。
まずはその区別がつけられるようになるだけで、大幅なレベルアップが見込めます。
さらに、詰碁などで鍛えた「読みの力」を実戦でどのように使えばいいか。
これを理解すれば、手を読むことが楽しくなり、上達への道が一気に開けます。
本書は、「何をどのように読めばいいか」を場面ごとに解説していきます。
特長として、複雑な局面は図解して視覚的に考えやすいようになっています。
また、局面までの手順も解説つきで載っているので、それまでの流れも踏まえて考えることができます。
序章では、プロ棋士はどの局面で読んでおり、どの局面で感覚や知識で打っているか、を具体的に紹介します。
プロも全ての手を読んでいるわけではなく、「読み切れないから知識だけで打てる手を打とう」という考え方もされています。
これを参考に、「無駄な読み」を極力減らすようにしましょう。
1章以降は「戦い」「序盤の構想」「攻め合い」「コウ」など、実戦で登場する場面ごとの読みを解説します。
どのようにして読んでいけばいいのかを理解し、それができたら実際の読みにも挑戦してみましょう。
本書の内容を身につけ、実戦で適切に「手を読める」ようになれば、一段階も二段階もレベルアップすること間違いなしです!
◎著者
寺山怜(てらやま・れい)
平成2年12月20日生。東京都出身。藤澤一就八段門下。
平成19年夏季入段(平成20年度採用)、29年五段。日本棋院東京本院所属。
27年第10回広島アルミ杯若鯉戦優勝。28年には、テレビ対局であるNHK杯にて一流棋士相手に5連勝し決勝進出。決勝では、張栩九段(現・名人)に敗れたが、視聴者に鮮烈な印象を与えた。