日本のEC市場は10兆円規模となり、百貨店市場を追い抜きコンビニエンスストアと並ぶ規模になっています。小売市場が伸びない状態の中で、ECチャネルは新規顧客の接点の場として、小売企業だけでなくメーカーや卸企業も注目しています。
この動きの激しい「いま」において取るべき施策は何か、「これから」を見据えて練るべき戦略は何か。それを検討、立案、実行するための材料を提示し、解説を行うのが本書です。
本書の特徴は、
・EC市場に参入し、成長するための「戦略」と「ロードマップ」を提示していること
・様々な国や会社の取り組みを「実体験」に基づいてレポートしていること
の2点です。
EC市場に参入し、成長するには「戦略」と「ロードマップ」が必須です。
そして、精度の高い「戦略」を立てるためには、日本・世界の動向、EC業界の動向、モデル企業の動向を知る必要があります。これらの動向をベースに、チャネル戦略、売上目標、投資計画、期間、体制などの「戦略」を決めます。
その次に「戦略」を実現するために必要な「ロードマップ」を作ります。本書では、参入・成長ステージを「スタートアップ期」「アクセラレーション期」「転換期」の3つに分けて、それぞれのタイミングで必要となる取り組むべきテーマと業界サービスを紹介しています。サービスの選定ポイントを押さえつつ、実際のサービスを紹介していますので、併せて活用してください。
もう一つの特徴は、EC業界において実際の業務に関わる著者が「行ってみた」「使ってみた」「買ってみた」にこだわってレポートをし、コメントを多数織り込んでいることです。
実際にアメリカ・中国・台湾・ロシアなどを訪問し、そこで見聞したECの近未来やグローバル化の可能性についてレポートしたり、成長モールの楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングなどでサイト運営を行いながら売上改善ノウハウを実証したり、有名な企業の商品を実際に購入してみるなど、「自分たちで実際にやってみる」を行いました。
表面的な紹介に留まらない、ゲンバ目線での充実したレポートになっています。
内容は次のようになっています。
・アメリカ・中国・日本などの最前線を探る、「EC現場視察レポート」
・市場動向を知るための「EC業界解説」
・「EC売上ランキングデータ」100社
・EC業界を知るための「統計・調査データ」
・EC事業参入・加速・成長ロードマップ
・EC戦略・戦術立案シート
・EC戦略ナビマップ
・8ジャンル620サービス掲載、「業界サービスマップ」とサービス選定ポイント
・「有力サービス」33ジャンル、108紹介
・コンサルタントが分析! 有力サイトでの「購入レポート」
・商材別売上アップのコツ
・参考にしたい30サイト紹介
・ECトレンドキーワード78個解説
自社のEC戦略の検討、立案、実行に、ぜひ本書をお役立てください。