河野臨九段の詰碁が待望の書籍化!
河野臨九段による初の詰碁集となります。
本書はシンプルで解きやすい問題をという方針で、「全問黒先白死」で統一しています。
中には、はじめから結果を知りたくない、という方もいるかと思いますが、それでガッカリさせないのが河野詰碁のすごいところ。
短い手順の中にアッと驚くような手筋が隠されていたり、読み応えのある変化が隠されており、全ての問題で驚きと新鮮さを味わうことができます。また、筋の良い手をたくさん見られるので、上達にもピッタリです。
詰碁あるあるで、解いて答えをみると、「あれっ? この変化は考えてなかったな」ということが多々あり、消化不良を感じることもあるかと思います。
本書は、いろいろな変化を考える「改めて出題!」、白の抵抗を考える「白の立場で!」など、さまざまな角度で問題に取り組めるように出題形式を工夫しているので、一つの問題を余すことなく楽しめるでしょう。
難易度は級位者~有段者向けを中心に高段者向けからプロクラスのものまで。
なかなか解けない方は、トドメの筋を読む「決め手を探せ!」という出題から解きはじめるのがオススメです。十分に楽しめ、役に立つ手筋を身につけることができます。
逆に力自慢の方は、オリジナルの問題をヒントなしで巻頭に一覧で載せていますので、ここで挑戦してみてください。やさしい問題もヒントがないと意外と手こずるかもしれません。
オリジナルの問題は全104題。派生問題も含めると、230題と大ボリューム。
全ての囲碁ファン必携と言って間違いなしの一冊です。
◎著者プロフィール
河野臨(こうのりん)
昭和56年1月7日生。東京都出身。小林光一名誉棋聖門下。平成8年入段、18年九段。
17年天元位獲得(以降、三連覇)。29年棋聖戦挑戦など、タイトル挑戦多数。 27年通算700勝達成。
詰碁作家としても名高いが、詰碁集は本書が初となる。