弱点にはパターンがある!
囲碁の終盤の局面はダメが詰まることで、様々な狙いが発生してきます。しかし、石が混み合ってくると、普段なら分かる手段が見えなくなってしまうのも事実。ある程度囲碁を打てるようになっても、終盤のダメヅマリに苦手意識を持っている方は多いでしょう。そこで「終盤での相手の弱点を的確にとがめる」ことを目標に、吉原六段・王五段が特製プログラムを用意してくれました。
本書の構成は大きく3つに分かれます。まず序章で、終盤に弱点になりやすい「7つの形」を紹介します。たとえば「穴あき一間トビ」や「くの字の形」といったものです。こうした形は、ダメヅマリになると途端に弱点になるので、事前に注意しておくべき形なのです。
次に序章を踏まえ、終盤の局面を題材にした問題にチャレンジしていただきます。第1章、第2章は相手の弱点の数が予め示されています。オイオトシやウッテガエシといった基本手筋がどのような形から生じるのか、どのような形に相手の弱点が隠されているのかを見抜く「眼」を鍛えてもらいます。
第3章、第4章では、ノーヒントで盤面にいくつ弱点があるかを考えてもらいます。手がありそうな形で実は手がないなど、より実戦に近い感覚で解くことができるのが特徴です。 アマチュアの指導で抜群の実績を誇り、級位者が陥りがちなミスを知り尽くした両プロのメソッドが凝縮された一冊。本書を存分に活用していただき、実戦でも確実に相手の弱点を突く力を身に付けてください。