「勝浦将棋は『カミソリ流』の愛称で知られるように、非常に切れ味鋭い将棋である。棋譜を並べてみると分かるが、一見まだまだ先が長そうに見える局面から、一気の収束で終局することも少なくない」(森内俊之 推薦の言葉より)
将棋史に名を残す大棋士たちの名局を自戦解説で紹介する「名局集シリーズ」。その第7弾は、A級7期、棋戦優勝3回の実績を誇る勝浦修九段です。「完勝が好局とも思わないので、本書は疑問手、悪手ありの熱戦集である」と言う通り、自戦記編20局では激戦の中での人間味あふれる感情も披露。名勝負編が80局、全部で100局を収録しています。棋力向上の糧になるのは間違いなく、ぜひ盤に並べて味わってほしい1冊です。