町人旅姿の宗次は単身、京へ――公家宮小路家の名を出した途端、当地の人人は誰もが口を閉ざして宗次を睨んだ。古都の禁忌に宗次が切り込む! 特別書下ろし『夢と知りせば〈二〉』を収録――「すんませんけど、今直ぐにこの家から出て行ってくれはりますか」江戸を揺るがす一大騒動の発端、公家宮小路家の名を出した途端、京の人人は目つき鋭く、はっきりとした敵意を宗次に向けた! 雪駄擦り減らし単身京へと乗り込んだ浮世絵師は、素姓不明、目的不明の暗殺集団が待ち伏せる禁忌の根城を探し歩く。遠大、壮大、痛快、枠に嵌まらぬ唯一無二の剣戟がここに! ※電子版に口絵は含まれません