あらすじ深川の寺社が相次ぎ押し込みに襲われた。どれも有り金を奪われ、皆殺しにされた凄惨なものだった。一月前にも置屋の主人夫婦が殺され、金品が強奪される事件が起きていた。その置屋から船頭と駆け落ちしたお登喜が、三年振りに深川に戻ってきたのを目撃されて―。深川鞘番所支配の大滝錬蔵は、十年前にも同様の押し込みがあったことを突き止めたのだが…。