あらすじ時を超え、身分を越える恋。人の世のはかなさと、抗しがたい宿縁……。神楽坂をそぞろ歩く大身旗本の娘・綾香は、不思議な笛の音に導かれて骨董屋咲花堂を訪れた。主人の上条綸太郎が吹いていた龍笛(りゅうてき)に心奪われたのだ。「龍笛は、龍神を呼ぶゆえ、自分の前世が何かを分からせてくれるんや」と語る綸太郎。やがて奇妙な幻夢を見た綾香は、ひとりの若者と出会う……(『千年の桜』)。綸太郎の鑑定眼が冴えわたる、大人気シリーズ第7弾!