「死線の魔物を止めてくれ」。それが傭兵・藤堂浩志が遭遇した通り魔事件で、被害者が彼に託した最期の言葉だった。藤堂が捜査を進めると、秘湯での殺人事件も挟みながら北朝鮮工作員、韓国の情報員たちが接触を図ってくるが、関わる者はことごとく心臓を一突きで殺され、敵の実態が掴めない。そして厳戒体制が敷かれる中、韓国大統領の訪日が刻々と近づく。死線の魔物と朝鮮両国の狙いは何なのか!? マレーシアで服役中の北朝鮮“人民軍六九五部隊”元教官、死線の魔物の情報を追い求める韓国情報事務次官……敵味方入り乱れてさまざまな人間が交錯する中、傭兵・藤堂浩志が最強の北朝鮮工作部隊と対峙する、大人気ハード・アクション小説第6弾。