12年前の冬、旧第七銀行の行員が不審な死を遂げた。
たった1個の行員章が、時を経て主水に訴えかける――
雪の夜に封印された、郵政民営化を巡る闇――
テレビドラマ化された大人気シリーズ第6弾!
旧第七銀行の行員が12年前、刺殺された。現場は雪に閉ざされた旧郵政公社所有の土地で、目撃証言や物証は一切なし。
銀行が捜査に非協力的だったこともあり、事件は迷宮入りとなっていた。第七明和銀行勤務の雑用係多加賀主水は黙っておれず、この謎を掘り起こす。
主水が得た手掛かりは、被害者と思しき誰かが遺した一個の行員章のみ。
銀行マンたちが誇りをかけて巨悪に挑む!