「第2回お仕事小説コン」グランプリ受賞! …それは、人の心の奥を映し出す、摩訶不思議な力―。
時は明治。浅草の人気芝居小屋「大北座」の跡取り息子・由之助はある日、馴染みの警官から頼み事をされる。
それは、魚目亭燕石と名乗る“訳有り戯作者”の世話役になってほしいというもの。燕石は「浄天眼」の持ち主で、物に触れるとそれが持つ“記憶”を、人に触ると読心術が出来てしまうが、それが嫌で家に引きこもり、戯作を書きながら女中の千代とともに静かに暮らしているという。だが、由之助や警官によって呪いや殺人事件に巻き込まれていき…?
「第2回お仕事小説コン」グランプリ受賞! 謎解きレトロ浪漫ミステリー、シリーズ第1巻!