あらすじ九歳になる江戸音羽の色茶屋の倅・藤蔵は、勘定方を輩出する算勘・算筆専門の私塾入門を目指し、“算盤侍”唐木市兵衛を師に招いた。 同じ頃、市兵衛の周囲には、殺気を纏う托鉢僧や謎の祈祷師集団が出没、不穏な空気が流れ始めていた。一方、芸者勤めをする藤蔵の姉・歌は、旗本・桜井長太夫に妾になれと執拗につきまとわれ、窮地に。 やがて祈祷師らが動き始め、江戸を地獄に変える阿鼻叫喚の夜が始まろうとしていた……。 空前の大作、上下巻で登場!