あらすじ「名訳」を超えた完全現代語訳。林望源氏物語・全54帖――その第51帖。薫27歳。二条院の西の対で偶然見つけた女(浮舟)のことが忘れられない匂宮は、薫の宇治の隠し人であることをつきとめる。お忍びで宇治へ出かけ匂宮は、その夜薫になりすまし、強引に浮舟と契りと交わす。薫に秘密を知られ、浮舟は追い詰められ……。