あらすじ「名訳」を超えた完全現代語訳。林望源氏物語・全54帖――その第50帖。薫26歳。亡き宇治の八の宮と女房中将の君の間に生まれた娘、浮舟。浮舟の母は左近の少将との縁談を進めるが、常陸介の実の子でないと知った少将から断られる。娘を不憫に思う母は、異母姉となる中君に預ける。ある日匂宮が浮舟を偶然見つけ……。