あらすじ「名訳」を超えた完全現代語訳。林望源氏物語・全54帖――その第49帖。薫24歳から26歳。帝は女二の宮と薫との結婚を望む。それを知った夕霧は、匂宮と六の君との婚儀をすすめる。中君は匂宮の子を宿すが、六の君への愛着の増す匂宮の足は、中君から遠のく。中君を慰める薫。その様子に気づいた匂宮は、嫉妬する。