あらすじ「名訳」を超えた完全現代語訳。林望源氏物語・全54帖――その第39帖。源氏50歳の秋から冬。柏木の未亡人、落葉の宮は、母、一条御息所の療養のため比叡山の麓、小野の山荘に籠っている。落葉の宮に心をかける左大将(夕霧)は、御息所の見舞いを口実に小野を訪れ、霧を口実に一夜を過ごし宮を口説くも、叶えられない。