あらすじ「名訳」を超えた完全現代語訳。林望源氏物語・全54帖――その第38帖。源氏50歳,、夏から中秋まで。女三の宮の持仏開眼供養が営まれる。朱雀院は、女三の宮に相続させてある三条の宮に彼女を移らせたいが、源氏は肯わない。秋、源氏は、女三の宮の部屋を尼君の住まいらしく造作させ、秋の虫を放つ。そして、宮を突き放せない心中を語る。