あらすじ「名訳」を超えた完全現代語訳。林望源氏物語・全54帖――その第35帖。源氏41歳から47歳。柏木は、女三の宮の御簾を引き上げた唐猫を手元に置く。冷泉帝が退位され、明石女御腹の一の宮が東宮に立つ。朱雀院五十歳の賀が近づき、女三の宮に琴を教える源氏。六条院で女楽が催されたその晩、紫上が病に倒れる。