あらすじ「名訳」を超えた完全現代語訳。林望源氏物語・全54帖――その第33帖。源氏39歳。内大臣は雲井の雁と夕霧の結婚を認め、二人は六年ぶりの逢瀬で結ばれる。明石の姫君の入内準備が進み、入内の日も四月二十日過ぎと決まる。紫上は三日だけ宮中に付き添ったあと、実母、明石の御方に代わり、二人の母は初めて対面する。