あらすじ「名訳」を超えた完全現代語訳。林望源氏物語・全54帖――その第31帖。源氏37歳から38歳。玉鬘が髭黒の右大将の手に落ちたことを、源氏は不本意ながら認める。玉鬘は、思い掛けない夫を持つことになったわが身を恥じる。髭黒は北の方に寄りつかなくなり、北の方の父、式部卿の宮は立腹し、娘とその子どもたちを引き取る。