あらすじ「名訳」を超えた完全現代語訳。林望源氏物語・全54帖――その第22帖。源氏35歳。源氏は夕顔を忘れることがない。夕顔は頭中将との間に娘(玉鬘)をもうけていた。その娘は母亡きあと、乳母と筑紫に暮らしていたが、大夫の監の求婚から逃げ、京へ向かう。長谷寺へ参詣する途中、偶然にも夕顔の侍女だった右近に会い……。