あらすじ「名訳」を超えた完全現代語訳。林望源氏物語・全54帖――その第21帖。源氏33歳から35歳まで。葵上の遺した源氏の若君が元服する。源氏は、勉学に励むようにと、あえて若君を六位にとどめて大学に入れる。内大臣となったもとの頭中将は、娘の雲居の雁を入内させようと、相思相愛の源氏の若君(夕霧)を引き離してしまう。