あらすじ「名訳」を超えた完全現代語訳。林望源氏物語・全54帖――その第20帖。源氏32歳の9月から冬まで。叔父の桃園式部卿の宮が亡くなり、娘の朝顔は斎院を辞して桃園の宮へ下がる。源氏は昔からの懸想を伝えるが、前斎院は拒絶する。前斎院を諦めた源氏は、紫上にこれまでの女たちの話を語る。その夜、藤壺の宮が夢に現われ……。