あらすじ「名訳」を超えた完全現代語訳。林望源氏物語・全54帖――その第6帖。源氏18歳から19歳の正月まで。乳母の娘から故常陸の宮の姫君(末摘花)の話を聞き興味を持った源氏は、宮の邸にやって来る。荒れ果てた庭から琴の音を聞いていると、後をつけて来たのは頭中将であった。そして二人は競うように姫君に文を送るが……。