本書のページをめくるたびに、1枚の印象的な建築写真との出会いがあります。
まずはじっくりと1枚の写真を眺めてください。
そして、そこに写し出された空間にいることを想像してみてください。
その後、文章などを読み進めてください。
写真に表れている空間の意図を示すための簡潔なキャッチコピーと本文で、
その空間がどのような方法で、もしくはどんなことを意図して
つくられているのかを解説しています。
ただし、言葉で説明を尽くすと感覚的ではなく、どうしても頭で理解しがち。
そこで、より直観的にデザインの意図が感じ取れるよう、
簡単なスケッチで空間のデザイン意図を表現してみました。
具体的には、実際の設計のアプローチと、
あえて反対のアプローチから描かれた両者のスケッチを並列することで、
デザインの意図がより際立つように工夫しています。
これらにより、1枚の写真から感じ取られる空間に対する感度を高め、
知識をより深めていただけます
また、今後に建築写真を見たときや、実際の建物を見たときに、
より幅広く多くの知見が得られるようになるのではと期待しています。
(はじめにより)
家づくりを考えている人から、設計やデザインの初学者、ベテランまで
役立つ内容が満載の1冊です。