今まであるようでなかった「英国の住宅の間取り」。
毎日を楽しく住むための工夫、そして家への愛情にあふれた1冊です。
「家は育て、つなぐもの」英国人の住宅を多く訪問して得た考え方です。
最初に英国の家を見たときは、外観の美しさに魅了されるのと同時に、その存在感に圧倒されました。
英国には、名もない一般人が住んでいた古い家が多く残り、その一般人が住み継いできた歴史が宿る家に今もなお人々が住んでいます。
歴史の流れとともにそこに住む人々とあり続けた家には遍歴が残り、それが存在感を醸し出し、「味」といわれるものを感じさせてくれるのだと思います。
私がその魅力に気づけたのは、多くの一般の家を訪問して家への考え方や住まい方を体感したからでした。
何より、そんな家で当たり前のように生活をしている人たちがいることに関心がわきました。
「家の中はどうなっているんだろう」?と興味をもち、家を巡る旅を計画しました。
さまざまな地域、いろいろな年代の家、それぞれ異なる家族構成の泊めてもらえる家を探し、約70軒ほどの家を訪問してその魅力を内部から探りました。
ーー「はじめに」より抜粋