その家に住む人が感じるリアルな美しさとは、
窓から眺める季節の移り変わりであったり、
心地良い陽射しや風の流れ、
庭の草木や花の様子だったりするのではないか。
その家で成長していく子供たちの姿や家族の笑顔なども、
生活そのものを美しいと感じるための重要な要素である。
家は、それぞれの生活や環境に寄り添う存在であることが
大切ではないかと考える。
たとえ住宅の密集するエリアであっても、
空という大自然に目を向けることはできるし、
個人のプライバシーをほど良く守ることで、
家族間に良い関係を築くことも可能である。
生活や環境に寄り添う住宅は、
そこで暮らす人に「最高に美しいワンシーン」を
提供することができるのではないだろうか。
(はじめにより)
本書はこのような著者の考えと実践から生み出された
家づくりのヒント・アイデアがたくさん詰まった1冊です。
2015年に発売した同書を、新たな事例を盛り込みました。