◎「不安を力に変える」哲学、たとえばこんなの
★非モテをこじらせそう
→フロムが考えた「愛される人の共通点」
★「いいね」を欲しがる自分がイヤ
→パスカル流「承認欲求」との付き合い方
★つい劣等感を持つ
→ショーペンハウアー流「他人と比較しないコツ」
★不運なことばかりでメゲそう
→カミュ流「不条理な世界」の生き抜き方
★人生の選択肢を後悔してばかり
→ニーチェ流「今を肯定する」思考法
★すぐイライラする
→ブッダ流「アンガーマネジメント」3ステップ
★向上心がなくて辛い
→シオランが考えた「怠惰のメリット」とは
★仕事で結果が出ない
→デカルトが編み出した 最高の「問題解決法」
★不運なことばかりでメゲそう
→カミュ流「不条理な世界」の生き抜き方
◎「不安の時代を生き抜くトリセツ」としての哲学
不安を力に変えるには、「哲学」が有効。
なぜなら、歴史上の哲学者たちは、「不安の正体を明らかにする方法」や、「不安の正体とつき合っていく方法」について、考えをめぐらせてきたからです。
とすると、哲学者とは「不安を力に変える」エキスパート。
彼らの思考法を学ぶことは、「不安との付き合い方」を学ぶことと一緒なのです。
かと言って、いきなり哲学者の全集なんかを読むのは、ハードルが高すぎ。
「積ん読」必至。
だからまずはマネること。
本書の多くを占める漫画を読んで、ゆるっと、それでいて最短経路で「哲学的思考法」を学んでいきましょう。
恋愛の不安。
SNSの不安。
人間関係の不安。
仕事の不安。
健康の不安。
哲学の「て」の字も知らない初心者に向けて、「不安の時代を生き抜くトリセツ」としての、哲学入門書ができました!
◎目次
【第1限目】フロム「愛するということ」
★愛されなくて不安
☆「愛される方法」ではなく「愛する技術」を求める
【第2限目】ショーペンハウアー「その人が何者なのか」
★つい、自分と他人を比較して不安
☆「自分は何者か」を考え続ける人に 他人が入りこむスキはない
【第3限目】ヘーゲル「主人と奴隷の弁証法」
★他人に使われてばかりで不安
☆「マウント」を取ってくる相手に逆転勝利する方法
【第4限目】アリストテレス「エネルゲイア」
★「成功者」になれなくて不安
☆「努力する者」は「楽しむ者」に敵わない
【第5限目】ベルクソン「純粋持続」
★いつも時間に追われるようで不安
☆スケジュール帳を予定で埋めるほど「焦燥感」に駆られる理由
【第6限目】シオラン「怠惰の高貴さ」
★「意識高い系」を見ると不安
☆「何も始めない人」には 秘められた可能性がある
【第7限目】サルトル「まなざし」
★他人の目が気になって不安
☆他人の視線から逃げず 自分から迎えに行く
【第8限目】ウィトゲンシュタイン「言語ゲーム」
★「空気」が読めなくて不安
☆コミュニケーションの裏にある「ルール」を見抜くコツ
【第9限目】ドゥールズ(とガタリ)「逃走線」
★逃げだしたいことが多くて不安
☆「逃走」はリスキーだがクリエイティブな行為
【第10限目】ボードリヤール「記号と差異への欲望」
★買っても買っても 満たされなくて不安
☆「他人と一緒はイヤ」この考えこそ画一的である
【第11限目】ニーチェ「永劫回帰」
★「やり直したいこと」だらけで不安
☆「この人生を何度繰り返してもいい」 今からでも、そう思えるよう生きる
【第12限目】ジジェク「相互受動性」
★惰性で働いてしまって不安
☆「イヤな仕事をムリに続ける努力」より「楽しみを感じとる努力」をする
【第13限目】ハンナ・アーレント「許しと約束」
★人間関係がうまくいかなくて不安
☆コミュニケーションを円滑にする 2つのキーワード
【第14限目】パスカル「みじめさの自覚」
★承認欲求を捨てきれなくて不安
☆みじめな「承認欲求」をポジティブな力に変える
【第15限目】ブッダ「怒りにうち勝つ」
★イライラしやすくて不安
☆怒りを克服できる たった1つの方法
【第16限目】デカルト「方法序説」
★仕事で結果が出なくて不安
☆問題を解決するときは 確実でカンタンなことから始める
【第17限目】カント「エゴイズムと複数主義」
★他人から批判されて不安
☆「ジコチュー」から抜け出す シンプルな考え方
【第18限目】フロイト「死の欲動」
★この世からスーッと消えたくなって不安
☆死はストレスフリーの状態 時に「消えたくなる」のは当然
【第19限目】ハイデガー「先駆的決意性」
★「やる気」が出なくて不安
☆死を見つめることで 主体的な生き方を取り戻す
【第20限目】カミュ「不条理を生きる」
★生きている意味がわからなくて不安
☆「人生は無意味」 それでも希望は生まれる