何度手を洗っても汚れていると感じる、ガスの元栓が閉まっているかどうか気になって仕方がない、欲しいものが手に入らないとパニックになる、ひとつの書類を隅々まで読まないと次に進めない、etc。
強迫性障害とともに生きる8名の人生を追ったノンフィクション。専門家へのインタビューも収録。
第1章 当事者と家族が語る
私の中の強迫
重度の強迫性障害からの回復
辛くて苦労したけれど、治って良かった
ステキな強迫人になってほしい
病から得た新しい生き方
強迫と、うつと
僕の「病気じゃない」と思える瞬間
ありのままの私で、嘘のない世界に
コラム「強迫性障害をもつ子どもたちを知っていますか」
第2章 強迫をどうとらえ、どう生きるか
患者の「こうなりたい」を目指す行動療法
森田療法で考える「病からの回復」とは
なぜ心の病気になるのか1
なぜ心の病気になるのか2
こんな自分でも、「ま、いっか」
強迫をかかえてでも、生きていこう
●笹井恵里子(ささい・えりこ)
1978年生まれ。「サンデー毎日」記者を経てフリーランスに。著書に『不可能とは、可能性だ パラリンピック金メダリスト新田佳浩の挑戦』(金の星社)、『週刊文春 老けない最強食』(文藝春秋)がある。