謝罪とは、社会生活で必要とされるコミュニケーションの技術、「ソーシャル・スキル」の一種です。スキルである以上、学習によって誰でも身につけることができます。本書では「上手に謝れる人」に変われるコツを伝授します。
第1章 心を込めないで謝る人がうまくいく
謝罪は、相手にどう見られるかが大切である
謝れない人は、仕事でも人間的にも成長できない
失敗の原因が自分にあると考える人、他人にあると考える人
誠意をもって謝ると、より状況は危険になる
ほか
第2章 言い訳する人がうまくいく
スキルとしての謝罪は、学習しないと身につかない
相手が非常に気にしている部分に限定して謝罪する
相手の期待に沿った言い訳をする
ほか
第3章 怒りの心理学
怒りにもスキルが必要
怒りの三パターン
怒っている人を分類する
人間関係のない人には、怒りをぶつけやすい
ほか
第4章 謝罪の技術
過失割合とメリット・デメリットを計算する方法
相手に気持ちよく怒らせる目線のテクニック
相手の心理をわざと有利にして謝罪する
冷却期間は置いてはいけない
ほか
第5章 人間関係の心理学
人から嫌われることがあるという事実を受け入れる
人間距離(じんかんきょり)を利用しよう
謝罪の極意は先手必勝にある
ほか
●渋谷昌三(しぶや・しょうぞう)
1946年、神奈川県生まれ。社会心理学者。文学博士。山梨医科大学(現山梨大学)、目白大学社会学部及び同大学大学院心理学研究科教授を経て、目白大学名誉教授。非言語コミュニケーションをベースにした空間行動学という研究分野を開拓。現代心理学の研究成果をビジネスや人間関係に応用、そのわかりやすい解説に定評がある。一般向けの著書を300冊以上刊行。