ローライフレックス、八年型パール、コンテッサ、レチナ……。12台の個性的な名品と名機を慈しむアマチュアカメラマンたち。古き良きものを愛し続けるすべての人に贈るハートフルな物語。季節に応じたクラシックカメラの活躍を描く。12本の短編小説と電子版あとがきを収録。
※本書は著者の意向により本文横書きで制作されています。
1月 初詣 (ローライフレックス)
2月 スキー (八年型パール)
3月 卒業謝恩会 (コンテッサ)
4月 入学式 (レチナ)
5月 お見合い写真 (フジカシックス)
6月 菖蒲 (ニコンS2)
7月 花火 (マミヤシックス)
8月 浴衣姿 (ベス単)
9月 敬老の日 (ライカIIIf)
10月 旅行 (ローライ35)
11月 叙勲 (スーパーイコンタ)
12月 インタビュー (ヴィテッサ)
●高斎 正(こうさい・ただし)
1938年、群馬県生まれ。作家、自動車評論家。日本SF作家クラブ第3代事務局長を務め、名誉会員に。『ホンダがレースに復帰する時』『ミレミリアが復活する時』(いずれも徳間書店)、『パリ~ウィーン1902』(インターメディア出版)など、自動車レース小説を多く書く一方、ノンフィクションとして、ミドシップの歴史を追った『レーシングカー・技術の実験室』(講談社)や『モータースポーツ・ミセラニー』(朝日ソノラマ)などの著作もある。