大富豪のためにタイムマシンで20世紀に戻り、血眼でアルファ・ロメオ1750を捜し求める「クラシックカーを捜せ」、禁断の技術を使ってクルマの自動操縦装置を完成させた「自動操縦車」、レースドライバーのケガをなくすために“カプセル”を採用した「カプセルの花が開く時」、独裁者によって“遊びのための自動車”が駆逐された世界を描く「正義の都市交通」など、クルマにまつわるショートショート20作品を収録。
※本書は著者の意向により本文横書きで制作されています。
*ダットサンを撃破せよ
*見知らぬ奴のクルマ
*天気
*同じマシーンでレースをすれば
*動機
*自動操縦車
*11台目の自動車
*眼隠し走法
*カプセルの花が開く時
*正義の都市交通
*小さいことは、いいことだ
*超渋滞時代
*サイクルカーの時代
*マイカー賦課金
*伝説の名車
*便乗者
*影の自動車
*意地
*クラシックカーを捜せ
*実験車
●高斎 正(こうさい・ただし)
1938年、群馬県生まれ。作家、自動車評論家。日本SF作家クラブ第3代事務局長を務め、名誉会員に。『ホンダがレースに復帰する時』『ミレミリアが復活する時』(いずれも徳間書店)、『パリ~ウィーン1902』(インターメディア出版)など、自動車レース小説を多く書く一方、ノンフィクションとして、ミドシップの歴史を追った『レーシングカー・技術の実験室』(講談社)や『モータースポーツ・ミセラニー』(朝日ソノラマ)などの著作もある。