あらすじルーン文字はAD1世紀頃に成立したゲルマン語の表記に用いられた文字体系で、スカンジナビア語などが語源で「神秘」や「秘儀」を意味する。ラテン語が普及してルーンが日常で使われなくなると、文字自体に力が宿る魔術文字として、怖れと敬意をはらわれるようになる。本書ではルーン文字が刻まれた石碑を紹介し、この魔術文字をとおして、ゲルマン神話の世界、アングロ=サクソン人やヴァイキングが活躍するイングランド王国成立の歴史を垣間見る。