あらすじ近代ヨーロッパ世界は他地域をはるかに上回る経済成長を遂げ、強大化した。では、その「近代ヨーロッパ」はいつ、どのようにして形成されたのか。本書では「近代世界システム」論を批判的に摂取、欧米の最新の研究成果を整理しながら、アントウェルペンを起点とする商人ネットワークの拡大と、産業革命、財政軍事国家論を関連づけ、近代ヨーロッパ形成の過程と理由を多面的かつ具体的に論じる。経済史家ならではの考察が光る一冊。