パーソナル・コンピュータは発明ではなく発見だった。何十年もの月日を費やし、数多くのPC関連の発明を組み合わせた結果として生まれた。だからPCには数多くの育ての親が存在する。その1人1人の貢献により、素晴らしい作品がこの世に生まれたのである。
写真家の小平尚典は、黎明期のPC時代の先駆者からIT革命の夢想家たちまでも含んだ家系図をひも解いた。彼は世界各国の雑誌から依頼され、何年もの間、このPC革命を追ってきた。
本書『シリコンロード』はPC発達史上、最も核になった重要な39人の人物たちと、親しく啓蒙的な出会いを教えてくれる。
●小平尚典(こひら・なおのり)
フォトジャーナリスト、メディアプロデューサー。1954年、福岡県北九州市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒。1981年、新潮社「FOCUS」誌創刊スタッフとして参画。1987年に渡米、日本メディアのコレスポンデントとして活動。1999年、写真集『4/524』が英国BBC放送の「20世紀の報道記録写真」として選出される。日本写真家協会会員、米国海外特派員協会会員。早稲田大学創造理工学部非常勤講師。著書に、『4/524』『This is Nomo』『シリコンロード』、共著に『原爆の軌跡』『彼はメンフィスで生まれた』など多数。
監修:ポール・サフォー
米国の未来予測学者、弁護士、エッセイスト。1954年、カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。ハーバード大学法学部、ケンブリッジ大学法学学士課程、スタンフォード大学法学博士課程卒業。カリフォルニア州パロアルトのシンクタンク・未来研究所(Institute for the Future)特別研究員として技術変化の研究を進める傍ら、知的所有権の弁護士としても活動。現在はスタフォード大学で教鞭をとりながら、未来学者として多方面で活躍中。