一般的には、会社において要領がいい人のほうが悪い人よりも出世する。
しかし要領がよければ必ず得をするかというと、そうとは限らない。
要領がいい人は、そう思われている時点でマイナスの評価である。その人のことを、周囲の人たちは警戒し、信用していないからだ。
もしあなたが、要領よく振舞えないなら、それを貫くほうがいい。
誠実に生き、人に誠実であれば、それに応えてくれる人が必ずいる。その生き方が会社や社会で認められれば、誰より要領がよいと言えるだろう。
第1章 要領がいい、悪いとは、どういうことなのか
第2章 要領がいいと思われる人、要領が悪いと思われる人
第3章 「要領が悪い人」のほうが成功するわけ
第4章 要領がいい人と要領が悪い人では、性格、考え方がどう違うのか
第5章 要領の悪さを嘆いても何も変わらない
第6章 要領の悪さを武器にする方法
●門 昌央(かど・あきお)
作家。大学卒業後、ホテルマン、業界誌記者などを経て独立。豊富な人生経験から得た視点で、広範な分野の取材を続け、ビジネス誌などを中心に活動している。著書には『ワルの知恵本』(河出書房新社)、『「潔い人」と言われる生き方』(河出夢新書)、『Aさんは思わず絶句した!』(リベラルタイム出版)など多数。