精霊と交感する少女シアと、空から落ちてきた巨漢ディースとの出会いは、彼女たちが住むティラーナの運命を大きく変えた。言術統制府の官長の座を狙うサドゥール。王女レスティアとの婚儀を強引に進める彼の本当の野望とは、この世界のすべてを手に入れることだった。精霊、亜人、言術、それらはすべて世界を成立させるための要素であり、その隠された姿はいまや露わにされようとしていた。真実を求めるシアは女情報屋リルに誘われ、天空への柱へと赴く……。
壮大なスケールで描かれるSFファンタジー小説『セルス騒乱記』、第3弾。完結篇。電子版あとがきを追加収録。
●神代創(かみしろ・そう)
1965年、滋賀県近江八幡市生まれ。関西大学卒業。1991年に『ヴェルナディックサーガ』でデビュー。オリジナルのSF/ファンタジー、アニメ・ゲームのノヴェライズを執筆の他、ゲームシナリオも少々。代表作に『はみだしバスターズ』シリーズ、『ウェイズ事件簿』シリーズなど。ノベライズには『新機動戦記ガンダムW』、『魔界戦記ディスガイア』などがある。