ミッドウェイで完敗した米軍は、大西洋から空母ワスプに加えてレンジャーを太平洋に急遽回航させることを決定。さらに航空機やVT信管つきの高角砲など新兵器を次々投入し、一挙にガダルカナル島を奪還すると共に、南太平洋と南西太平洋の両面からの本格的反撃を開始した。これに対し山本五十六長官は、山口多聞少将率いる第二航空戦隊にガ島の徹底爆撃を指示。ついで陸軍と協力しポートモレスビー攻略を目指す「い号」作戦を発動させた。そして、自らラバウルへ出撃する……。
●菅谷 充(すがや・みつる)
1950年静岡県富士市生まれ。1971年『仮面ライダー』(原作・石ノ森章太郎)でマンガ家デビュー。代表作に第28回小学館漫画賞受賞作となった『ゲームセンターあらし』『こんにちはマイコン』など。1985年からパソコン通信を始め、87年よりNIFTY-Serveでモータースポーツ情報を発信するオートレーシング・フォーラムを主宰し、2004年には第1回モータースポーツ大賞を受賞。1996~2008年まで、米国のインディカーシリーズとインディ500のテレビ解説も担当した。1994年、菅谷充名義で小説の執筆活動を開始し、『漆黒の独立航空隊』(有楽出版社)で小説家デビュー。以後、モータースポーツ小説、架空戦記小説を中心に60作以上を発表。2011年、60歳で早稲田大学大学院人間科学研究科修士課程を修了し、2013年より京都精華大学マンガ学部教授。