ヒースクリフ王率いるリュカーン軍は、その圧倒的な戦力によって、イスファタルの首都アムルタートを陥落させた。ついにヒースクリフはリアファーナ王女を手に入れたのだ。だがなぜか、王女は深い眠りについたまま目覚めようとはしない。彼女を目覚めさせるため、ヒークリフは忌わしい邪教にまですがろうとするのであった。一方、国を滅ぼされ、妹姫を奪われたイスファタルのレオベルク王子は、生き延びた臣下たちとともに、リアファーナ奪回のため、リュカーンへの潜入を図る。レガリア大陸に吹き荒れる戦嵐は、いまだ止みそうになかった……。
疾駆する青春群像を描く、華麗なるファンタジー歴史絵巻「神の盾レギオン」シリーズ、第4弾。
●六道 慧(りくどう・けい)
東京の下町・本所生まれ。今も長兄が実家で小さな小さな町工場を営んでいる。1988年、朝日ソノラマから『大神伝(1) ムーの大神』でデビュー。以来、ライトノベル、時代物、そして警察小説とジャンルを変えながら挑戦してきた。「継続は力なり」が信条。