密かに国家転覆をもくろむ二つの武装カルト教団「望みの家」と「聖剣教団」。それぞれの教祖、サイボーグ化して蘇ったナザレと超能力者・天照神子は、共に日本を制圧して我が手中に収めるべく、覇権を競い合って敵視していた。だがやがて血で血を洗う激しいバトルを繰り広げていく。警視総監の指令を受けたWOOの精鋭隊員3人も教祖に洗脳されて“戦士”となり、次々に犯行を重ねていった。そして戦いの舞台は、首班指名選挙が行われている国会議事堂へ……。
少数精鋭の特殊部隊WOO(ウー)とカルト教団の死闘を描いたバイオレンス・アクション小説、第3弾。完結篇。
●志茂田景樹(しもだ・かげき)
静岡県生まれ。おひつじ座のA型。中央大学法学部卒。塾講師、新聞記者などを経て、1976年秋に『やっとこ探偵』で第27回小説現代新人賞を、1980年には『黄色い牙』で第83回直木賞を受賞。