欧州に派遣された日本帝国艦隊はイタリアのタラント軍港、黒海のセバストポリ要塞の壊滅に成功した。一方、エルサレムを爆撃するというスターリンの凶行は世界に衝撃を与え、枢軸国側の包囲網は縮まったといえる。北アフリカ戦線で独ロンメル将軍の知略の前に敗退を繰り返していた英軍は、シシリア島からマルタ島、伊領リビアにいたる空域がきわめて重要だと再確認。その要衝であるマルタ島の奪回を決意する。この作戦が成功すれば、伊ムッソリーニ首相の座を確実に危うくすることができるが……。
全16巻で構成(『大日本帝国欧州参戦』1~5→『大日本帝国欧州激戦』1~5→『大日本帝国最終決戦』1~6)された大長篇架空戦記小説。
●高貫布士(たかぬき・のぶひと)
1956年生まれ。神奈川県出身。和光大学人文学部芸術学科卒業。学生時代より軍事評論家・小山内宏氏、航空評論家・青木日出雄氏らが創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得。出版社勤務を経て、軍事アナリスト兼作家として活躍。『図解・ドイツ装甲師団』『大日本帝国海兵隊戦記』シリーズなど、ノンフィクション、小説の著書多数。