英チャーチルの要請を受けた日本帝国は、空母機の空襲でイタリアのタラント軍港の壊滅に成功する。地中海の軍事バランスは、再び連合国陣営へと大きく傾くことになった。だがこれは戦艦や巡洋艦の隻数をただ数えただけに過ぎず、実態は依然として変化がなかった。フランス共和国はドイツに屈し、イタリアは枢軸国陣営である。そしてスターリンは新たな計画を実行していた。盟友ヒトラーといえども、スターリンが空襲を命じた都市名を聞いたら、顔面蒼白になって、一切の協力を拒否しただろう……。
全16巻で構成(『大日本帝国欧州参戦』1~5→『大日本帝国欧州激戦』1~5→『大日本帝国最終決戦』1~6)された大長篇架空戦記小説。
●高貫布士(たかぬき・のぶひと)
1956年生まれ。神奈川県出身。和光大学人文学部芸術学科卒業。学生時代より軍事評論家・小山内宏氏、航空評論家・青木日出雄氏らが創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得。出版社勤務を経て、軍事アナリスト兼作家として活躍。『図解・ドイツ装甲師団』『大日本帝国海兵隊戦記』シリーズなど、ノンフィクション、小説の著書多数。