超伝導に関する画期的発見をした直後、失踪した科学者を抹殺せよ……。警視庁の指令を受け、裏刑事・宮島達夫は極秘捜査に着手した。抹殺の理由も知らされず、ただ機械的に任務を遂行する宮島。だが次々と殺害される関係者と、奇妙な事件の動向に疑問を抱いた宮島は、遂に裏刑事の掟を破り、真相究明に乗り出した!
警察手帳も手錠もないが、殺人許可証を持って過激な捜査を展開する、裏刑事(デカ)・宮島達男。ハードボイルド・バイオレンス小説の名作「裏刑事捜査帳」シリーズ第7弾。
●広山義慶(ひろやま・よしのり)
1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。