平凡な女子高校生の叶秋鹿。けれど突然、その日々は一変。世界の源『根の国』を滅びの危機から救うよう告げられた秋鹿は、王の前にのみ姿を現すという《芯の樹》を求めて、旅に出る。性格に難アリだが魅力的な青年・鷹彦との恋、かつての世界での後輩・榊原との出会いをへて、旅は続く。そうしている間にも『根の国』の荒廃は進み、敵の強大な力の前にとまどう秋鹿。彼女は王としての覚醒を果たせるのか……。
異世界『根の国』を舞台にした愛と冒険のファンタジー、第2弾。
●篠田真由美(しのだ・まゆみ)
1953年、東京生まれ。1977年、早稲田大学第二文学部卒業。1992年、第2回鮎川哲也賞の最終候補に残った『琥珀の城の殺人』(東京創元社)でデビュー。1994年に『ドラキュラ公 ヴラド・ツェペシュの肖像』『未明の家 建築探偵桜井京介の事件簿』(講談社)を発表。以後、ミステリ、幻想、伝奇ジャンルで執筆。