昭和十八年春、ドイツ軍はV‐2号ロケットを完成させ、英国南部を連日恐怖に晒した。また連合軍によるドイツ本土爆撃も続き、双方ともに著しい航空機の消耗戦の様相を呈し始めていた。ここにドイツはジェット戦闘機を投入、さらにソ連艦隊と組んだ空母の出撃体制も整い、戦況は一気にドイツ軍に傾き始めた。一方、満州ではソ連軍の大攻勢に日本軍は壊滅の危機に陥っていた。満身創痍の連合機動艦隊だったが、日本から待ちに待った新型戦闘機“紫電改”が届き、反撃の準備が整った!
●菅谷 充(すがや・みつる)
1950年静岡県富士市生まれ。1971年『仮面ライダー』(原作・石ノ森章太郎)でマンガ家デビュー。代表作に第28回小学館漫画賞受賞作となった『ゲームセンターあらし』『こんにちはマイコン』など。1985年からパソコン通信を始め、87年よりNIFTY-Serveでモータースポーツ情報を発信するオートレーシング・フォーラムを主宰し、2004年には第1回モータースポーツ大賞を受賞。1996~2008年まで、米国のインディカーシリーズとインディ500のテレビ解説も担当した。1994年、菅谷充名義で小説の執筆活動を開始し、『漆黒の独立航空隊』(有楽出版社)で小説家デビュー。以後、モータースポーツ小説、架空戦記小説を中心に60作以上を発表。2011年、60歳で早稲田大学大学院人間科学研究科修士課程を修了し、2013年より京都精華大学マンガ学部教授。