短期決戦、早期講和を目指す山本五十六司令長官の作戦のもと、連合機動艦隊はスマトラ、ジャワ方面の島々を席巻、さらに陸軍はシンガポールを陥落させるなど蘭印の油田地帯攻略を着々と進めていた。国内的に苦境に立たされた米国ルーズベルト大統領は、日本軍の面子を潰し、国内の戦意昂揚をはかるために起死回生の極秘作戦「日本本土爆撃」を指示する。作戦を指揮するのは、アメリカが世界に誇る英雄、ジェームズ・ドーリットル中佐だった。
●菅谷 充(すがや・みつる)
1950年静岡県富士市生まれ。1971年『仮面ライダー』(原作・石ノ森章太郎)でマンガ家デビュー。代表作に第28回小学館漫画賞受賞作となった『ゲームセンターあらし』『こんにちはマイコン』など。1985年からパソコン通信を始め、87年よりNIFTY-Serveでモータースポーツ情報を発信するオートレーシング・フォーラムを主宰し、2004年には第1回モータースポーツ大賞を受賞。1996~2008年まで、米国のインディカーシリーズとインディ500のテレビ解説も担当した。1994年、菅谷充名義で小説の執筆活動を開始し、『漆黒の独立航空隊』(有楽出版社)で小説家デビュー。以後、モータースポーツ小説、架空戦記小説を中心に60作以上を発表。2011年、60歳で早稲田大学大学院人間科学研究科修士課程を修了し、2013年より京都精華大学マンガ学部教授。